心療内科での治療

一般的な胃潰瘍の治療はこのようなものではないでしょうか。胃潰瘍になると胃腸科に行き、薬を処方してもらいます。しばらく処方通り、薬を飲んでいたら、やがて症状は、おさまっていくでしょう。
しかし、繰り返し胃潰瘍を再発させてしまう人が非常に多いのを知っていますか?ストレスが原因で胃潰瘍になってしまった患者さんは、薬を飲んで治ったのに、日常生活を送っていると、また再発してしまう。これが、繰り返されると、立派な「持病」になってしまいます。持病は怖いものです。治るまで、長期間薬を飲まなくてはならなくなります。そうなる前に、是非気付いてほしい事があります。
最初に書いたような新薬による対症療法だけでは、胃潰瘍の根治は難しいということ。なぜ繰り返し胃潰瘍になるのか?
胃潰瘍を引き起こした原因を突き詰めることが大事なんです。ストレスが原因で胃潰瘍を繰り返し発症してしまう人は、胃の治療よりも、心療内科からのアプローチも有効かもしれません。ストレスに強くなる、ストレスを受けてからの良くない思考の癖を正してもらうことも、胃潰瘍の根治療法になるのではないでしょうか。ストレスは決して悪いだけのものではありません。同じストレスを受けても平気な人もいますし、要は、ストレスの受け止め方、付き合い方が大事なのです。心療内科でうまくストレスと付き合っていく術を学び、また、自分なりのストレス発散方法を見つけると、ストレスに対するアレルギーも弱まり、結果、胃潰瘍の再発を防げるかもしれません。
人は、現在出ている症状を治してほしい、そのことばかりに目をとられがちですが、何が原因でその症状がでているのか、原因をたつことの大切さも忘れないでほしいです。